2006/10/8

中国の次は中国地方の旅

金曜日は広島に。 今まで新幹線で通過したことはあるものの、 広島県内の地に足を踏み入れたのは初めてでした。

取引先の会合に出席したのですが、 ちょうど宿泊場所の目の前が原爆ドーム。 最上階の風呂場からその姿がよく見えました。 何とも言えない、歴史を感じさせる感動的な建物です。

広島名物といえばお好み焼き。 旅館の夕食にも出されました。 でも何となく貧弱な、どこにでもあるような外観なのです。 「これって、広島風のお好み焼きなの？」 係りの人に尋ねると、 「いいえ、広島風ではないんです。 広島のはもっと大きな鉄板じゃないと作れません」

じゃあ、そんなのメニューに含めなくてもいいのに、 と思ったのですが、「せっかく広島に来たのだから、 ぜひ夕食に加えてほしい」という要望が宿泊客からあったので 取り入れたとのこと。 それじゃつまんないよ、広島に来たら広島風じゃなくちゃ。

ということで、同行者のうち二人とともに私はその 「まがい物」お好み焼きを残し、 タクシーに乗って外の専門店に食べに出かけました。

うーん、素晴らしかった！　味もさることながら、 その作り方が凄い。お店の人が作ってくれるのですが、 薄いクレープのような生地の上に、 まるで塔が立っているような量のキャベツ。 豚肉、イカ、卵などを加え、 キャベツがしんなりして塔が崩れたところで見事な手つきで裏返し。 焼きソバも入ってボリュームたっぷり。

そう、これだよ、これじゃなくちゃ。 やっぱ旅館の「お一人様用鉄板」じゃ作れないね、これは。

日曜日は大阪。夕方から会合だったのですが、 その場所は道頓堀の場外馬券売り場のすぐ近く。 私が選んだんじゃありません、念のため。

なんば駅から御堂筋を歩いたのですが、 ちょうど御堂筋パレードの日とあって、凄い人出でした。 道頓堀を曲がると、おお、デカい蟹が動いてるぞ。 屋台のたこ焼き屋に５０人ぐらいが行列してる。 吉本所属のお笑いタレントの等身大の人形。 飛び交う関西弁。 元気あるなあ、相変わらず。 これで阪神タイガースが奇跡の逆転優勝でもすれば、 もっと盛り上がるんだろうなあ。 無理だろうけど。

「大阪はここ数年でこの点が変わったなあ、と思うこと、何かある？」 と地元に住んでいる友人２人に聞いてみました。 一人の返事は「若い人の気質が変わったような気がする。 以前だったら通じてたはずのことが、今は・・・ギャップを感じるなあ」 もう一人は「大阪は東京に次ぐ大都市ですよね。 でも以前は東京に負けるな、東京を追い越せ、 といったエネルギーを感じたんだけど、 最近は何だかもう諦めちゃってるような気がする。 街を歩くと賑わっていて活気があると思うでしょ？　でも あくまで内輪だけの元気さで、経済面では東京や横浜に遅れていて、 しかもそれを甘んじて受け入れてしまっているような・・・」

うーん、それが事実だとしたらつまらないなあ。 日本全体の経済のためにも、 もっともっと熱いエネルギーを燃やしてほしいなあ。 せっかく阪神タイガースが巨人よりはるかに強くなったのに、 肝心の経済が勝負を諦めているようでは。

がんばれ大阪！　メッチャ元気になってよ。 法善寺横丁の素敵な料理屋で 杯を酌み交わしながら（私はウーロン茶だけど）、 地元の友人を激励する夜となりました。

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