2006/11/12

熊と馬、無関係な話です

先日ＴＶのニュースで面白い特集をやっていました。 熊による被害の話です。 最近は、民家など人里に熊が出現して、 農作物や鶏小屋を荒らしたり、 場合によっては人を襲うこともあると聞いていました。

私はその原因が、 人間による開発が進み熊が森林や山の中に住みにくくなったせいか、 と考えていたのです。 ところがそのニュースは意外な内容でした。 ある村では、熊の襲撃を防ぐためのある作戦を実施し、 それが功を奏しているとのこと。その作戦とは・・・

その地域では、熊の住んでいる森林や山と、 人が住んでいる地域との間に、 昔は広い田んぼや畑が存在していました。 ところが過疎化が進み、農業を継ぐ人がいなくなったため、 その田畑が荒れ放題で雑草がどんどん生えて ヤブ状態になってしまいました。

熊は警戒心も強いため、 田んぼのような「明るく広々とした区域」を横切ってまで 人里に接近しようとは思わないそうです。 人の姿が見えていたら自分から近づこうとはしないのです。 ところが背の高いヤブになってしまったため、 安心してその区域を横切ってしまうようになり、 結果として人里に侵入するようになったとのこと。

そこでその村では、ヤブをすべて刈り、明るく広々とした区域、 言い換えれば熊の住む世界と人里とを 明確に示す境界を作ることにしました。 その結果、被害が激減したとのことです。

うーん、なるほど。 熊被害が起こっているすべての地域で同じ 作戦が使えるかどうか分かりませんが、 これならお互いに共存できそうですね。

さて話は変わって、私の趣味は競馬。 これはこのコラムでも時々書いているので、 多くの方がご存じだと思います。

以前、次の連休の過ごし方をある社員と話していたとき、 私が「今度の休みは××へ旅行しようと思ってるんだ」と言ったら、 その社員「えっ、××でも競馬やってるんですか？」

あのねえ、私がどこかへ行くとしたら目的は競馬、 とは限らないんですよ。ほんとにもう。

でもそのときは競馬ツアーでしたけど。

私の競馬仲間は、なぜか出版関係の人が多いのですが、 その一人が小さな出版社を経営していて、 ややマイナーな競馬雑誌を定期的に発行しています。 その雑誌で、あるゲストに一日競馬場で密着取材し、 その人が買った馬券をすべて公開する、という企画があります。 ヤラセなし。すべて公明正大に公開します。

ちなみに、以前、作家の浅田次郎氏がこの企画に挑戦し、 一日で９９万円のマイナスを記録しました。 「大丈夫、来週は２百万勝つから」と豪語して帰った、 という逸話が残っています。

先週の土曜日、 私がそのゲストに選ばれて東京競馬場で取材されてしまいました。 以前に同様な企画に参加したときはボロボロの成績だったので、 今回は言ってみればリベンジの場。 前回の反省（見られていることを意識して 普段のペースで馬券を買えなかった）を踏まえ、 今回はマイペースで臨むことができました。 おかげで、非常にいい結果が出てホッと一息です。

前回大敗したとき、その記事が掲載された そのマイナーな雑誌を社員のＹ君に見つかってしまい、 ずいぶん冷やかされました。 今回はきちっとリベンジしたぞ。 Ｙ君、読んでくれるかな。

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