2007/2/25

合併統合のうねりの中で

今週は少し堅い話を。 ここ１〜２年の日本のビジネス界における２つの キーワードについて、です。 いずれもウチの会社の業務にも大きな影響を与えているものです。

一つ目は企業の合併（統合）。 競争に勝ち抜いていくためにどの企業も必死です。 １０年以上前だったら大ニュースになるほどの 規模の合併や統合の記事が、毎月のように新聞紙面を賑わせています。

合併、というのはすなわち異なった歴史や文化を持つ企業が一緒になる ということで、新会社の社員が一体となるという環境を作るのは 容易ではないでしょう。 しかしそういったデメリットがあっても、 マーケットの拡大、規模の恩恵、経営の効率化など それを上回るメリットがある、ということだと思います。 それぐらいダイナミックに経営を考えていかないと、 現代の国際競争には勝てません。

経営に行き詰っての合併・統合だけではなく、 強い企業や業績の良い企業がさらにその力を伸ばすことを 目的とするケースも多く見られ、 その点では日本もアメリカ的（国際的）になっていることを実感します。

以前アメリカに滞在していたとき、 隣にあったスーパーマーケットがある日突然、 他の大手チェーンの看板に変わっていたのを見てビックリした記憶があります。 店に入ると、店員は何事もなかったかのように仕事をこなし、 また客も普段どおりに買い物をしています。 商品の札と店員の制服のロゴだけが新しい物に変わった、 といった感じです。 「こういうことには慣れっこになっているんだなあ」と そのスピードと柔軟さに驚きました。

日本企業の合併・統合のうねりはウチの会社にも大きな影響を与えています。 一昨年から今年にかけて、 大きな取引をさせていただいているいくつかの顧客企業が、 いずれも合併や統合を実施または発表しました。 その結果、当社の仕事が増えたケースもありますが、 逆にプロジェクトが縮小されたケースもあり、 私としても複雑な心境です。

でもこうしてビジネス社会が動いている、 ということは我々の出番やビジネスチャンスもそれだけ増える、 と前向きに考え、 そういった動きにも柔軟に対応できる組織でありたいと思います。

もう一つの現代ビジネス社会のキーワードは 「コンプライアンス」または「コーポレート・ガバナンス」です。 ちょっと長くなりそうなので、その話は来週に。

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