2007/8/12

青春時代に戻った北の夜

この土日は、いつもの遊び仲間数人と札幌に行ってきました。 主な目的は・・・ご想像にお任せします。 私の行動を厳しくチェックしている某社員には 「また○○に行ってきたんですか」 と言われそう。

「北海道はいいぞ、涼しくて」と楽しみに出かけたのですが、 日曜日の札幌の最高気温は３４度。 なんだ、この暑さは！ でも東京は３７度ぐらいになるそうだよ。 こっちの方が涼しいんだから、来てよかったと思わなくちゃ。

土曜日の夜は市内のビアホールでジンギスカン料理。 普段あまり肉類を口にしない私ですが、 これは結構いけました。 みんなで肉をジュージュー、ビールをグイグイ、 焼酎もグビグビ（私はウーロン茶）。 とにかくたらふく食べて、飲んで、 ある一人はウニの寿司まで注文して、 それで６人合計の値段が21,000円。 これって安すぎない？

さあ二次会に行こう。実は１週間ほど前、 馴染みの居酒屋で札幌へ行く話しをしていたら、 隣に座った常連客の一人に 「じゃあ、ぜひこの店に行っておいでよ。 楽しいよ」と薦められた店に行くことに決めました。

札幌の繁華街すすきのの真ん中にある「キッパーズ」というその店は、 オールディーズ専門のライヴハウス。 地図を見ながらその場所に行くと、 えっ、こんなところにライヴハウスがあるの？ 小料理屋と バーとキャバクラの看板が目立つ雑居ビルの２階。

ドアを開けると、40人ほどで一杯になりそうな小ぢんまりした、 でもとてもいい雰囲気で、 60〜70年代のアメリカの香り漂う内装やグッズ。壁には、 昔の著名な外国人ミュージシャンがこの店を訪ねたときの 写真が数十枚も飾ってあります。 あ、この人誰だっけ。あ、この人もここに来たんだ。 子供みたいにはしゃぐ50代半ばのオッサンたち。

好きな飲み物を頼んで、ポテトチップスをつまみながら 昔の音楽談義をワイワイやっていると 店員がリクエスト用紙を配ってくれます。 おお、好きなナンバーをリクエストできるんだ。 「オレ、あれがいいな、ほらナントカっていうグループが歌った ナントカっていう、ほら、あれ」 もう半分酔っ払っているし、記憶力は低下してるし、 支離滅裂状態です。

それでも数枚のリクエストカードを渡すと、 まもなく演奏が始まりました。 ６人編成のバンドで、うち５人は我々と同世代。 この店を推薦してくれた人の話では、 若い頃から札幌で演奏活動を始め、 それ以来ずーっとこの地で、この店で活動を続けているとのこと。 凄いなあ、そのエネルギー。

バンドとしては素晴らしく上手い、 という感じではないものの「手堅い」演奏で、 合い間のジョークもなく淡々と続けられたのですが、 いやあ、楽しかったですね。 Be My Baby, Massachusetts, Poetry in Motion など 我々がリクエストした曲を始め、 昔なつかしいアメリカのポップス、 ベンチャーズ・ナンバーの演奏、 日本のグループサウンズなど、 ２回のステージで十数曲だったでしょうか、 我々も席で手拍子したり手を振り上げたり、 中年のカップルはダンスを始めるし、大盛り上がりした。

でも音楽って、本当にいいですね。 その頃の楽しい、苦い、色々な思い出がよみがえってきます。 キッパーズのみなさん、 これからも我々オジサン族の期待の星として、 元気に演奏活動を続けてくださいね。

それにしても札幌で感じたのは、 サービス業の人たちがとても親切だということです。 ジンギスカン料理店の女性店員、 ライヴハウスの人たち、 札幌競馬場の係員の女性たち （あ、主目的がバレたか）、 みんな優しくて明るくて親切で、気分のいい旅でした。

ようし、また来年来よう。今度は勝つぞ！

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