2007/8/26

本当に出てた、Ｙオクに

先週の本コラムで次のように書きました・・・ 私が札幌の空港で「白い恋人」を買おうかと思ったけどやめた。 口の悪い友人は「幻のお菓子として価値が出たかもよ。 オークションで高く売れたんじゃないの」なんて言ってる。

冗談交じりに書いたのですが、その後ちょっと気になって、 日本最大のオークションサイトであるＹを覗いてみたら、あれまあ。
あるわあるわ、白い恋人の出品。 ２０日（月）の夜現在、なんと８８点。 さらに２３日（木）の夜には１３２点に増えていました。

出品者のコメントを読むと、そのほとんどが 「お土産に買ったが、他人に渡せない状況になったので」 というものです。そうかなあ。ちょっと勘ぐっちゃいますね。 事件が発覚し、もしかしたら商品回収という事態になりそうなので、 高く売れるかも知れないと思い買い込んだ人もいるのでは？ だって １０点も出品している人もいるのです。 お土産に１０箱も買ったけど渡す前に事件発覚、 なんてちょっと簡単には信じられません。

出品に共通しているのは「品質に責任は負いかねます」 といった趣旨のコメントが書かれていることです。 でも中には 「賞味期限たっぷり！ １１月末まで」という皮肉ったタイトルもあれば、 「賞味期限は８月末ですぐ切れてしまうのですが、 どうせすでに切れていると思うので」 と、ブラックユーモア的コメントもありました。

さて問題はお値段です。 本当にアホくさいのですが、予想どおり 定価より高いんです。２０日（月）の夜もそうでしたし、 ちょうどいま、つまり２６日（日）の夜にＹオークションサイトを見ているのですが、 「定価６３０円の１２枚入りを５箱で１セット」 つまり定価３１５０円の白い恋人が５千円で落札されようとしています。 買う人の目的がよく分からないですねえ。 自分で食べるためなのか、観賞用なのか、 仲間との会話のネタにするためなのか。 他人のことなのでどうでもいいですけど。

ところでこのオークションですが、 金儲けの場として使っている人があまりに多くて閉口しています。 私がぜひ見たいと思っていたライヴのチケット、 インターネットと電話の両方で申込みを試みたのですが、 つながることなく発売から１０分で売り切れてしまいました。 案の定、その数日後には定価よりはるかに高い値で取引されていました。

超人気アーティストのコンサート。 実際に行こうと思って買っている人と オークションその他の手段で高値で売るために買っている人、 どのくらいの比率なのでしょうか。 後者の方が多いのではと感じるほどです。

最後に、浦和レッズに命を捧げているＳ君の話を紹介します。 「我々が購入するチケットは、常にコアなレッズ・ファンのゾーンの席 なのでとても大事にします。 もし用事ができて行かれなくなると、掲示板などを介して、 同じようなレッズ・ファンに定価で売るようにしています。 でも中には金儲けの道具にする心無い人がいて、 オークションに出品されているケースがあります。 その場合、我々は『お仕置き』をして、 二度とそのような行為をさせないようにします。 その方法は・・・」

これ以上は書けません。ご想像にお任せします。 しかし、今のような「人気チケット高値取引」状況が続くのは、 問題であることには違いありません。 演じる側は、５千円で発売したのに平均購入価格１万円の 観衆を相手にしなくてはならず、 １万円の価値があるかどうかという眼で評価されてしまい、 なのに自分のフトコロには５千円分しか入ってこないわけですから。

「国民みなダフ屋化」現象に歯止めをかけるいい方法はないのでしょうか。

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