2008/7/20

プロに悲壮感は似合わず

いまＴＶでゴルフの全英オープンを見ながらこれを書いています。 いかにも英国らしい（？）もの凄いコンディション。 選手のズボンがはためくほどの強風で、 ときには打とうとしたボールが風で揺れるほどです。 右からの風だとすると、100m飛ばすと左に50mずれます。

４日間すべてこんな天候で、初日はそれに加えて横殴りの雨も降っていました。 こんなゴルフ場で我々がプレーしたら、 どのくらいのスコアになるんでしょう。 いや、プレーしたくないなあ。 フィニッシュできないかもしれないし。

こういうコンディションになると、 プロの凄さを感じます。天候と悪戦苦闘しているのでしょうけど、 それをおくびにも出さず淡々とプレーしている姿には感動すら覚えます。 日本人選手はすべて２日間で予選落ちしてしまいましたが、 ＴＶで見ていて悲壮でした。 厳しい自然を相手に必死に戦って無念の戦死、という感じでした。

プロは悲壮感を見せちゃダメですよね。 アマチュアにはない身体能力と技術を持っているのですから、 ピンチの時も平然として、 そして困難には勇敢に立ち向かう姿を見せてほしいものです。

先週、北京オリンピックの野球チームの最終メンバーが発表されましたが、 監督や選手のインタビューを聞いていると 「絶対に金メダルを取らなくちゃ」というプレッシャーを感じているかのようで、 今のうちからすでに悲壮感を漂わせています。 「まあ普通にやれば勝てると思うので、 期待しててくださいね」ぐらいの余裕があっていいんじゃないでしょうか、 プロの集団なんだから。

これはどの世界でも言えることで、 もちろん我々の業界でも同じです。 「これでいかがでしょうか」という提案に対し、 「この人（会社）に任せておけば安心できそうだ」 と思われるか、「ほんとに大丈夫かな」と懐疑的に受け取られるかで、 その後の顧客の対応も違ってきます。

プロである以上、相手に安心感を与え、しかもその通りに実現する。 それだけの力（技術）を身につけたいものです。 まあ、これが難しいんですけどね。

明日の祝日、私は友人が主催するゴルフコンペに出る予定なのですが、 暑くても、ミスショットしても、 超強風よりはマシなコンディションだ、 と思って楽しんできます。でも不安は寝不足。 もうすぐ午前１時なのですが、 全英オープンが面白くてＴＶから目が離せません。

ご意見・ご質問のある方は、ぜひメールでお寄せください。必ず返信します。
toshiki.karasawa@nifty.com
私の会社のアドレス宛でも構いません。なおお送りいただいたコメントは本ページで（お名前は出さずに）紹介させていただくこともありますのでご了承ください。