2009/2/1

元気出してね、アメリカ

先週後半から、カリフォルニア州サニーベールに来ています。 サンフランシスコから４０キロぐらい南に行った、 シリコンバレーの一角にある町です。 朝晩はかなり冷えますが、日中は２０度ぐらいあり気持ちのいい気候です。

週末は、１週間前から乗り込んでいる当社社員のＳ君、 当社の顧客企業の技術者Ｋさんと一緒に、 サンフランシスコを散策したり私の知人と会ったりして過ごしています。

渡米した目的は、顧客との機密保持契約があり詳しく書けませんが、 その顧客企業が米国のメーカーの製品を日本国内に導入する計画があり、 当社もそのプロジェクトに協力させていただくので、 現地メーカーの方々との事前打合せをするためです。

Ｓ君たちはその製品の仕様などを分析するために来ていて、 私は明日には帰国の途につきますが、 Ｓ君はあと４日間ほど滞在して研究を続けます。 約２週間に渡り講義を（英語で）受けたり、 機器の試験をしたり、厳しい内容の出張なのですが、 元気で頑張ってくれています。

「西海岸に５日間滞在するけど、 ラスベガスにも競馬場にも行かない」 と言ったら友人たちはビックリしていましたが、 私だってたまにはそういう出張もするのだ！ でも 行きたかったなあ、ベガス。

先週金曜日には、当社と長い間協力関係にある企業を訪ねました。 その企業の役員で、旧くからの友人でもあるＢ氏との会話の一部。

私：　米国の景気は、実際のところどうなの？
Ｂ：　悪いね。特に最近ひどくなっている。
私：　具体的には、どういうところに景気悪化が現れてるの？
Ｂ：　ボクの家内がレイオフされた。
私：　あ、そうなんだ。大変だね。業種を問わず悪いの？
Ｂ：　うん、昨年の終わりぐらいまでは金融とか自動車とか特定の
　　　業界がひどかったけど、今は小売もダメだし広がっているね。
　　　ショッピング・モールへ行くと分かるけど、「テナント募集
　　　中」の張り紙が目立つようになってきている。
私：　回復はいつごろだと思う？
Ｂ：　分からない。長引くのは確かだね。昨年暮れにある経済評論
　　　家が「2009年の中ごろには」と言ってたけど、先日その同じ
　　　評論家が「2009年末までは無理」と考えを変えてた。

その後、近くのデパートを覗いてみたのですが、 確かに活気がありません。特に１枚２６０ドルのシャツが 置いてあるような高級品売り場は客が皆無。

でもその夜にＳ君たちと行った和食レストランは、 値段はやや高いのですが大繁盛していました。 消費者の目が厳しくなっていて、 内容の伴わない高価なものが淘汰されてきている、 と言えるのかも知れません。

土曜日に会った、サンフラン在住で高校時代からの友人福原君も 同様の見解でした。 出版業界にいるのですが、何せ書店の売上が落ち込んでいて、 大手チェーンも経営がかなり厳しくなってきているとのこと。 その影響を受けて彼の会社も売上がダウンし、 現在は巻き返しのための作戦を練っているとのことでした。

どこも厳しいんだなあ。 でもアメリカにはもっと元気をだしてもらわないと。

ちょうど今日は米国スポーツ界の最大にイベント、 スーパーボウルが行われます。 フットボールのチャンピオンを決める一戦で、 午後になると街から人が消えるとまで言われています。 前述のＢ氏の家では十数人の人が集まるとのことで、 Ｓ君と私もお誘いを受けたので、 スーパーボウル・パーティを堪能してきます。

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