2009/3/8

馬券売り場の怪しい軍団

この話は、書いていいかどうか散々悩んだ末、 思い切って書くことにしました。 もしかしたら生命の危険に遭うかも知れませんが。

最近、いくつかの場外馬券売り場に「エクセルフロアー」 が設置されています。 ゆったりした椅子、豊富なＴＶモニター、 指定席なので人数が制限されているため窓口の混雑もなし。 一日あたり1000円〜1500円ですが、 それなりの価値はあります。

特に後楽園のエクセルフロアーは人気があり、 指定席券発売開始時刻の８時半ごろに着いたのでは、 もう満席状態になっているほどです。

先月のある土曜日、その後楽園のエクセルに行ったとき、 外国人のグループがいるのに気づきました。 ほほう、日本の競馬もだんだん国際的になってきてるんだなあ。 外国の人にも楽しんでもらえて何より。

そう思っただけで、特に気に留めなかったのですが・・・

先週、友人たち数名と再び後楽園のエクセルに行くと、 また同じ外国人グループが。

へぇー、今週も来てるのか。熱心だなあ。 しかも、前回と同様に、馬券発売機の真ん前の席に座っています。 指定席は到着順に整理券が配られ、 順番に希望の席を選んでいく仕組みなのですが、 あの特等席を取るには７時ごろに来ているはず。 本当に熱心なんだなあ。

昼過ぎ、一緒にいた仲間が席に戻ってきて皆に報告。 「ねえ、あそこにいる外国人たち、ちょっとヘンだよ。」 彼の話を聞き、私も偵察に行ったのですが、確かに異様な行動を取っているのです。

どうやら６人のグループで、一人は日本人。 その日本人Ａは、席で必死にパソコンを打っています。 そこにはモバイル・プリンターが接続されていて、 馬券購入用のマークカードに直接印刷しているのです。

Ａは、打ち出したマークカードをＢに渡します。 するとＢは、席と発売機の間で待機しているＣへ。 Ｃはそれを発売機の前で待機しているＤへ、 とバケツリレーのように渡していきます。

Ｄはずっと発売機前にいて、 他の客に使わせないようにしているのです。 十数台ある機械のうち１台を、このグループが占有している 訳です。 次から次へとマークカードを印刷し、 レースの締め切り時刻が近づくと休みなく買い続けることに。

６人のチームで、時々交替して休憩を取りながら夕方まで繰り返していました。 私の同行者の話では、 客の一人が「発売機を占有しているのはおかしい」 と係員にクレームをつけていたそうですが、 ＪＲＡ側は何も対応しなかったようです。 他の機械に２〜３人が並んでいる状態でも、 平然とバケツリレーを続けています。

当然「彼らは何なんだ！」というのが我々の間で話題になりました。 競馬を楽しんでいる 様子はまったくなく、黙々と仕事をしているのです。

友人Ｍの意見：　あれはどう見てもマネーロンダリングだね。 ヤバい方法で儲けた金を競馬を介して洗ってるんだよ。

友人Ｔの意見：　いや、競馬はマイナスが大きすぎて 金が目減りするのでロンダリングには向かない。どこかの金持ちが 道楽でやってるんじゃないの、外国人たちを雇って。

友人Ｓの意見：　「馬券購入代行業」っていうのがある、 と聞いたことがある。 呑み行為は犯罪になるので、手数料を取って本当に馬券を買うそうだ。 近くに馬券売り場がない町では、 ギャンブルファンには便利な存在だそうだよ。 その業者が雇っている購入係では？

うーん、このうちＳの意見がいちばん説得力があるのですが、 あれだけの人数を雇ってはあまり利益が出ないような気もします。 やっぱり、どこかの犯罪集団がロンダリングをしているのでしょうか。

再来週、再び後楽園に行く予定なので、 早起きして彼らの近くの席をゲットし、 自分の馬券はそっちのけでジックリ観察します （その方が馬券の傷が浅くて済むし）。 もし何らかの犯罪集団だったら 深入りするのはちょっと危険だけど。

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