2009/6/28

飲めないけど連日宴席へ

先週、中学校時代の友人たちとゴルフに行き、 プレー後、喉を潤そうとクラブハウス内のレストランへ。 メニューに今話題の「アルコール０％のビール」があるのを見つけた友人が それを注文。 彼はかなりの酒豪なのですが、車の運転をするので仕方なく。

これ飲むの初めてだなあ、と言って一口ゴックン。 「どう？」と尋ねると「うーん、結構いけるね。でも・・・」 「でも？」「うーん、ビールの方が旨い」

私も一口飲ませてもらったのですが、 私はまったくの下戸なので微妙な味の違いなどよく分かりません。 でも私には十分にビールの味でした。 酔っちゃいそう。

「本当に全然飲めないの？」とよく聞かれますが、 はい、全然飲めません。 飲めないと言うより、身体的に飲む能力が欠如している、 と言った方が正確かも知れません。 グラス１杯で頭痛と吐き気をもよおしてしまいます。 でも若い頃の酒に関する武勇伝（？）はいくつかあります。

あれは二十歳すぎだったか、 高校時代のクラス会が新宿であり、 十数人でビアホールへ。 当時すでに自分はアルコールに弱いことは自覚していたのですが、 ちょっと好きだった女の子も一緒だったので、 無理して中ジョッキを半分ほど空けてしまいました。

そうしたらもう大変。 思い出したくないので書きたくないのですが、 とにかく最後は友人に介抱されて、 何とかタクシーに乗って家にたどり着きました。 好きな子の前で惨めな姿を見せてしまって・・・

同じ頃、すでに私は夜間専門のコンピューターのオペレーターの アルバイトをしていたのですが、 ある日、雇用主に当たる会社の課長に 「メシでも食いに行こう」と誘われて近くの居酒屋へ。

「私、ほとんど飲めないんですが」 「まあ、少しだけでいいから飲め」 と日本酒の徳利を差し出す課長。 「はい」と嫌々ながらチビチビお付き合い。 少し時間をかけてお猪口に２杯を飲み干した後、 少し気分が悪くなったので「すみません、 ちょっとトイレに行ってきます」

トイレで少し休んで、さあ戻ろうと思ったら・・・ 歩けませんでした。結局課長と店員に抱きかかえられながら 席に戻りました。 「お猪口２杯でこれか。本当に弱いんだな。 一緒に行く人が迷惑するから、もうこれからは飲むな」 はい。本当に適切なアドバイスです。ありがとうございました。

結婚後、酒豪のカミさんに少しは付き合ってあげようと 練習はしました。まずは 135ml のビールを 飲み干すことから始め、３ヶ月で 350ml をクリアする、 という遠大な計画を立てたのです。 棒高跳びの記録に挑戦するアスリートみたい。 さしずめ家内が鬼コーチか。

しかし、135ml は何とかクリアできたのですが次の 250ml が 大きな壁でした。途中で気分が悪くなり、飲み干せません。 ああこのままでは 350ml の大目標が・・・ 約２週間、ほぼ毎日 250ml に挑戦しては挫折していく私を見て、 とうとう鬼コーチが「もう無理しなくていいよ」 との優しい言葉をくださいました。

最近の十年ぐらいは宴席に参加する機会がとても多く、 全然飲まないのに飲み代はかさむのですが、 でもそういう場は好きだし、酒のツマミ類も好きなので （同席している人が気にしなければ） ウーロン茶でワイワイ騒ぎながら楽しんでいます。

ところでウーロン茶がどの飲食店にも置かれるようになったのは、 せいぜい二十数年前ぐらいですよね。 それまで、アルコールがダメな人は、何を飲んでいたんでしょう。 よく思い出せません。 コーラとかオレンジジュースとか？ でもコーラを飲みながら 刺身や塩辛を食べるのは無理だなあ。 ウーロン茶の普及には心から感謝しています。

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