2010/2/28

今の状況では最高の結果

オリンピックもほぼ終わりました。 今回、カーリングにハマった人が増えたのではないでしょうか。

私もその一人です。

ルールや戦術など、前回の五輪では 分からなかったことが徐々に知識として 貯まっていった気がします。

ＴＶの解説者の方の話が分かりやすくてよかったのですが、 欲を言えば「１１時の方向にある赤い石の右を打って、 ２時の黄色の後ろに回り込み」と言葉で説明するのではなく、 画面に（ゴルフ中継などでよく見られるように） ペンで線を描きながら説明してくれると、 もっと分かりやすかったと思います。 国際映像を使っている以上、 難しいのかも知れませんが。

北京五輪のときにも書いたのですが、 日本は国としてのバックアップが薄すぎて、 選手たちは経済的に本当に苦労していると思います。

カーリングのチーム青森の場合も同様で、 地元では「バナナの売上の１％を寄付する」 というサポートをしたそうです。 でも１千万円売り上げても１０万円・・・ 強くなるには海外遠征などを重ねなくてはならず、 いっぽうで国は十分な援助をしてくれないので、 どの競技もスポンサー集めに苦労したことでしょう。 特にこの不況の中では。

そのことを何よりも表しているのが、 今回、試合後の選手へのインタビューで目立った 「これまで支えてくれた多くの方たちに感謝します」 という内容の発言です。きっと本心なのでしょう。

私は言える立場にありませんが、金メダルなしでも仕方ないですよね。 今の日本の現状から見れば、精一杯の成果を挙げたと言えます。

浅田真央のような人気選手なら、 テレビのＣＭによる収入があるので 経済的には楽なのかも知れません。 でも彼女の場合は別の面で驚嘆することがあります。

毎年、世界中の大会に出て、 そこで上位に入らないとグランプリ・シリーズの ファイナルに出場できない、 つまり絶対に失敗が許されない、 そういった演技を１４〜１５歳の頃からやり続けて いるのです。キム・ヨナも同様ですが、 その強靭な精神力は本当に素晴らしい。

厳しい環境の中で頑張った選手たちには、 心から拍手したいと思いますし、 好成績を挙げた選手には本当に「おめでとう」です。

いちばん残念だったのは、某知事が 「銅メダルを取ったといって狂喜している、 こんなバカな国はない」と発言したこと。

この人が五輪を誘致していたなんて・・ 誘致合戦に敗れても不思議ないや。

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