2010/6/20

情けない日本のメディア

ワールドカップ、日本は大会前の低評価を裏切る（？） ほどの大健闘をしています。

それにしても、新聞やテレビなど日本のメディアの レベルの低さには呆れて物が言えません。

先月あたりのテストマッチで惨敗した後、 報道は「日本って弱いよね。 たぶん１勝もできないよね」 ムード一色に。

あるスポーツ番組では 「視聴者への携帯電話を使ったアンケート。 あなたはこの日本チームをサポートしたいですか？」 などという企画をやっていました。

こんなのあり？ 皆さん、このチームなんか 応援したくないですよね、という ニュアンスのメッセージを 自国のテレビ局が発信するなんて。

そしてカメルーンに勝ったとたんに手のひらを返すように・・・

「本田は素晴らしい」 「恩師が語る高校時代の川島の秘話」 などなど、一転して「やれるぞ、日本！」ムード の報道に。 そしてオランダに善戦すると 「これなら決勝トーナメントは行けそうだ。 デンマークには勝てる！」 の色彩一色に。

本当に情けない。

政治関連の報道もまったく同じ。 総理大臣が漢字を読み間違えると 面白おかしくそれを特集して伝え、 政権交代では期待感をどんどん煽り、 総理大臣の支持率が下がり始めると 一転してそれに輪を掛けるような報道に終始し、 事業仕分けでは蓮舫議員の 厳しい口調の箇所だけを誇張して報道し・・

これをジャーナリズムと呼べるのでしょうか。 メディア側は「読者や視聴者が望んでいる内容だから」 と言うかもしれませんが、 そうなると報道もバラエティも同じ次元で考えている、 ということになります。 たぶんそういうことなのでしょう。

もし日本がデンマークに負けて グループリーグ敗退が決まったら 「やっぱり弱かった日本！」 路線に戻ることになるのか。

これだけコロコロと姿勢が変わるメディアが、 鳩山元総理の発言のブレをよく批判できたなあ、 と感心しています。

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