2010/7/18

米国でも引っ張り手法が

米国ではＮＢＡ（プロ・バスケットボール）の大スターで 「キング」の異名を持つレブロン・ジェームスが フリーエージェントの資格を得て、 果たして来年からどのチームでプレーすることになるか、 が注目されていました。 たぶん米国内の注目度はサッカーのＷ杯よりも 高かったと思います。

私がロサンゼルスに到着した先々週火曜日の夜、 ＥＳＰＮ（スポーツ専門のＴＶ局）を見ていたら 「ビッグニュースです。 今週木曜日の午後６時、 レブロンの単独インタビューをＥＳＰＮで生中継。 その中で、レブロンがどのチームに行くかを 彼自身の口から語ってくれます。 インタビュー開始から１０分以内にチーム名を 明らかにする、とレブロンは約束してくれました。 木曜６時、お見逃しなく！」

おお、それは面白そうだ。ぜひ見よう。 ＮＢＡには野球やフットボールほどの興味はないけど、 でも大物の去就は気になる。 数チームからオファーを受けていて、 ニューヨークとマイアミが有力と言われてるけど果たして・・・

亀田のボクシング中継みたいに「間もなく・・」という テロップを流してから３０分以上も引っ張られるのはイヤだけど、 １０分以内に発表、というのはありがたい。

その後も当日夕方まで、ＥＳＰＮではそのインタビュー 番組の宣伝を何度も繰り返していました。 きっと大金を支払うんだろうなあ、レブロンに。 だから視聴率を上げるために必死なんだろう。

で、当日、その番組を見たのですが、 レブロンは堂々とした落ち着いた態度で インタビューに答え、「マイアミに行く」と宣言しました。 でもその言葉が出てきた時刻は６時３０分近く。

約束違反？ いいえ、違います。 ６時から番組が始まったのですが、「レブロンの輝かしい歩み」みたいな 映像を流し続け、画面上部には「間もなくインタビュー開始」 の文字が。

そして実際にインタビューが始まったのは６時２０分近く。 そう、「インタビュー開始から１０分以内に宣言」の約束はちゃんと守られていました。

なんだこりゃ、ＴＢＳの亀田番組とおんなじやり方か。 しかも番組全体は単調で盛り上がりに欠け、 これならスポーツニュースを見れば十分な内容。 何とも無駄に過ごした３０分でした。

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