2010/9/26

その瞬間は本当に来るの

大ファンのイチローが大記録を達成して、 気持ちのよい週でした。

日本にいた時から、 オリックスが東京ドームに遠征して来た際には 彼を見る目的で観戦に行っていました。 シアトルに移籍してからも 最初の６年間は毎年、 試合日程に合わせて都合をつけ渡米して観戦したほどです。

でもこれほどの選手になるとは思っていませんでした。 イチローには失礼なのですが。

攻走守すべてが凄い、と言われますが、 最大の凄さは「ほとんど休まない」ことです。 だからこそ多くの安打も打てるのでしょうが、 もうすぐ３７歳になる今年も全試合に出場。

長距離移動の多い米国大リーグ。 しかもシアトルは「左上の角」にあるので 移動に関してはかなり厳しい条件。 その中で体調を維持して全試合に出るというのは、 それだけであっぱれです。

さらに凄いのは、スピードが衰えないこと。 週末のＴＶ番組で見たのですが、 ボールを打って走り始めてから 一塁に到達するまでに要する秒数が、 渡米１年目つまり十年前と比べて百分の５秒しか 遅くなっていないのです。

３７歳なのに・・・なぜ衰えないのか、 本当に不思議です。

ただスポーツ医学や健康管理方法が発達したためでしょうか、 ひと昔前と比べるとどのスポーツでも 選手寿命が長くなっていますね。 日本のプロ野球でも山本昌投手に代表されるように 四十代の現役選手が何人もいます。 私の好きなボクシングの世界でも、 ピーク年齢が昔は二十代だったのに今は三十代。

果たしてイチローには衰えが来るのでしょうか。 「彼は、何をきっかけに引退を考えると思う？」 と周囲の友人に質問してみると、 多くの人が 「以前だったらセーフだったボテボテの ゴロでアウトになったとき」と答えます。 私も同感。

でも、その瞬間がいつ来るのか・・・ あれほど身体の手入れを入念にやって 体調管理をしていれば、 もしかしたらあと１０年、 今のスピードを持続できるのではと 勘違いしてしまいます。

勘違いでなければ嬉しいんだけど。

ご意見・ご質問のある方は、ぜひメールでお寄せください。必ず返信します。
toshiki.karasawa@nifty.com
私の会社のアドレス宛でも構いません。なおお送りいただいたコメントは本ページで（お名前は出さずに）紹介させていただくこともありますのでご了承ください。