そんなの病気じゃない！

今回は健康についてのお話。

私は元来「低体温・低血圧」で、体温は通常35.4度ぐらい。血圧も、最近は基準値に近づきましたが、10年ぐらい前までは上の値が100未満でした。

低血圧が原因かどうか分かりませんが、座っていて急に立ち上がると立ちくらみのような症状が現れる、という時期が長く続きました。それを防ぐためゆっくりと立ち上がるように努めていました。

しかし何らかの病気ではないかと不安を感じ、40歳ぐらいのとき自宅近くの医院に行き相談してみました。すると、その熟年の医師は・・・

あのねえ、人間は誰だって少しぐらい具合の悪いところはあるの。ときどき立ちくらみする程度で病気だと思っちゃダメだよ。気にしないで！はい、次の方！

ちょっと誇張しましたが、このような扱いでした。でもそのおかげで不安は消え、あまり気にせずに生活できるようになりました。最近は血圧も正常値になり、立ちくらみもほとんどなくなり万々歳。

ところが最近の医師は・・・

先日、人間ドックを受診したところ、「○○に関して、ドックでは明確には分からない点があるので、医療機関で精密検査を受けてください」とのコメントが。

そこで自宅近くの総合病院で検査を受けたのですが、担当の若い医師は「たぶん大丈夫だとは思うのですが、 △△に関して外科の検査を受けた方がいいかも知れません。大丈夫とは思いますが・・・受けますか？」

まあ、そう言われたら受けますよ。

そして検査を受けたところ、その外科医（こちらも若い）は「今のところ問題ないと思われます。でも念のため半年ごとに検査を受ける方がいいかも知れませんね。では予約をお取りしましょう。えーと、５月１３日の８時半に来られますか」

半年後ねえ・・・予定を聞かれてもなあ。まあその件はさておいて、医師たちの「大丈夫とは思うが念のため」という発言が目立ちました。

私の勝手な想像ですが「大丈夫だと言われたのに後で病が見つかった」場合に、誤診だとして訴訟を起こされるケースが増え、少々保守的になっているのでは？

まあ止むを得ないとは思いますが、私としては「こんなの病気じゃない」と言ってくれた熟年医師が懐かしいです。医師の言葉には重みがあり、大丈夫だと言われたらその言葉だけで健康になるような気がしてなりません。

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