2010/12/12

ミシュラン店を目指すも

ある週刊誌にコラムを持っている、 歌舞伎ファンの著名な作家がいるのですが、 私は「この人なら海老蔵のことを きっとこう書くだろうなあ」と予想して、 先週号を買って読んでみました。

私の予想は・・・ズバリ的中です。競馬とは大違い。

その文章の骨子は「あれほど素晴らしい才能を持って いる役者なんだから、あの程度のことは許すべきだ。 役者は舞台に立ってナンボのもの。 品行方正である必要はない。 歌舞伎なんか見たこともない人たちが、 彼のことを非難するのはおかしい。 一度でも彼の舞台を見たら、許す気になるはず」というもの。

うーん。

あわや大事な顔に傷を負ったかも知れないし、 舞台に穴をあけて経済的にも多大な迷惑をかけ、 もしかしたら傷害で訴えられるかも知れない現状。 それでも類まれな才能がある人なら許すべき、 ということなのか。

芸能界やスポーツ界は特殊なのは分かるし、 品行方正でいる必要はないとは思いますけどねえ。

もしこの作家が何か問題を起こしたら、「私は ○○賞を取ったほどの才能ある作家なのだから、 こんなことで責められるのはおかしい。 私の小説を一度でも読んだことがある人なら、 私を許そうと思うはずだ」 と言うのでしょうか。

話は変わって、先日ミシュランの星を獲得した 東京地区の飲食店が発表され、今回は横浜・鎌倉 地区の店も対象となっていました。

その中に鎌倉の材木座という町にある蕎麦屋が 含まれているのを発見。インターネットで 調べると値段も手ごろ。 ようし、これは行ってみないと。

でも込んでいるだろうなあ。外で長時間待ちは 寒いだろうなあ。競馬新聞を読んでいればいいか。

でも待てよ。ミシュランの星を取ったような店 の軒先でそんなもの読んでいて怒られないか？

いろいろ考えた挙句、土曜日の１１時前、 競馬新聞を持って愛車で その蕎麦屋「梵蔵」に向かいました。

愛車は、もちろんホンダの原動機付き自転車。 渋滞していそうな箇所も通るので、 鎌倉の町に行くにはこれに限ります。

意気揚々とスタートしたのですが・・・

店には着けませんでした。

愛車が途中でエンスト。

運のいいことに、出発して間もない地点だったので、 （その愛車を購入した）バイク店まで 押しながら持っていったのですが・・・

バイク屋のおやじに怒られました。 「約６年間でこのキロ数しか乗ってないの？ あの ねえ、バイクは乗らないと早く痛んじゃうんだよ」

そう言われても・・・週末に蕎麦屋へ行くか、 カミさんのビールを買いに行く程度だもんなあ。 ２〜３週間乗らないこともあるし。

「それとねえ、オイルも全然交換してないじゃない。 ダメだよ」

すみません。

「これはキャブレターがイカれてるかも知れないな。 時間かかるよ。年内は忙しくて手が回らないかも知れない。 年明けになってもいい？」

はい、分かりました。残念！ 梵蔵は来年になりそうです。

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