2011/4/24

下戸の辛さを分かってね

先週の「アメトーーク」は面白かった。 お酒を飲めない芸人たちが集まって、 下戸であるがゆえの苦労話を語り合うという内容。

私もまったく飲めないので、 「そうだそうだ」とうなずきながら、 温かいミルクを片手に見ていました。

お酒に関する私の武勇伝(?)と言えば、 あれは２１〜２２歳ぐらいの夏だったか、 高校のクラス会が新宿で行われたときのこと。 好きだった女の子も来ていたので、 「飲めない」と言うのはちょっと恥ずかしい。 そこで無理をして、小さなグラスで ビールを３〜４杯飲んだところ・・・

店を出たとたんにゲーゲー。 まともに歩けず。 タクシーに押し込められて一人で帰るという、 余計に恥ずかしい想いをするハメになりました。

３０歳ぐらいのとき、仕事上の取引先の部長から 「麻雀、好きなんだって？ じゃあ明日の 夕方やろう」との誘いを受けました。

当日、意気揚々と（当時は誰とやっても 負ける気はしなかった）出かけていったのですが・・・ 「あ、すまん。予定していた他のメンバーが 都合が悪くなった。代わりにメシでも 食いにいこう」

この、酒飲みの「メシでも」が怖いんですよね。 食事じゃなくて飲むことを意味しているんですから。 「私、全然飲めないのですが」と言ったところ、 「まあ少しは大丈夫だろう。一杯やれ」と、 冬だったのでいきなり 熱燗をお猪口に注がれました。 断るわけにもいかず、お猪口に２杯飲んだ後、 「ちょっとトイレに」

で、用を足して席に戻ろうとしたら・・・・ 歩けない！ 頭の中がグルグル回ってる！

しばらく壁にもたれていたら、心配した部長が 来てくれて、私の姿を見て「本当に弱いんだなあ」

今回の「アメトーーク」では、 飲めないゆえの辛さや悩み を芸人たちが語っていましたが、 私が日頃から最も悩んでいる点を ある人が語り、思わず「そのとおり！」 と叫んでしまいました。何だか分かりますか？

酒を無理に勧められる辛さ。 ちょっと一杯が数時間になってしまう辛さ。 高い日本酒やワインを飲んだ人とウーロン茶の我々と が割り勘なのは不公平。 それらも同意できますが、実はいちばんの悩みは・・・

「この店の焼き鳥うまいよ、といった話を聞かされても、 あるいは雰囲気のいいバーなどがあったとしても、 下戸だと一人でその店に行かれない」 ことです。 特にカウンターだけの焼き鳥屋など、 ウーロン茶を飲みながら食べると他の客を シラケさせてしまのではないか、 飲み物で稼ごうとしている店に嫌な顔をされるのではないか、 と後ろめたい気持ちになってしまうのです。 酒飲みと一緒じゃないと行かれないのです。

番組では、ＭＣの宮迫氏が「そんなの気にせず行けばいいのに」 と言っていましたし、私も昨日家内にこの悩みを話したら 宮迫氏とまったく同じ反応でした。

ああ、酒飲みには分からないんだろうなあ、 カウンターでウーロン茶を飲んでいるときに 周囲から浴びるあの冷たい視線を。

それとも我々は、飲めないことのコンプレックスが 強すぎて被害妄想的になっているのかな？

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