2011/10/30

どうすれば使える60億円

世の中には凄い人がいるもので、会社の金１０６億円をカジノに注ぎ込んだとか。半分ぐらいは返済したので実被害は６０億円程度だそうですが、それにしても巨額です。

約２年間でこの額だそうで、本人は「その多くはカジノではなくＦＸや株式投資に使った」と言っているようですが、ほとんどがラスベガスのカジノであるかのように報道されています。

同じ頃、会社の金を競艇に注ぎ込んで逮捕された男のニュースも流れました。こちらも約２年間で、額は少々低く４億円。でもこちらも凄い。

たぶん二人とも、大金を賭けないと興奮できない身体になっちゃったんでしょうね。ある意味で可哀想です。

金額に大きな差がありますが、「競艇で４億円負ける」のと「ラスベガスで６０億円使う」のとでは、どちらが難しいのか考えてみました。

ベガスは意外と簡単かも。ファーストクラスの飛行機で、豪勢なホテルに仲間をたくさん連れてどんちゃん騒ぎ。カジノのディーラーは（特にハイローラー専門の人は）よく訓練されているので、簡単に負けさせてくれるはずです。

１回の渡航で数千万円使うのは難しくありません。それを十数回やれば・・・あ、全然届かないや６０億には。そうか、１回につき２億、３億と負けなくてはならないのか。大変だなあ。

この製紙会社の御曹司は賭け事に負ける天才かも。あるいは彼の言うとおり別のことに使ったのかも知れません。

いっぽう競艇は・・・全然知識がないのですが、競馬に置き換えて考えてみると、もし２年間で４億円負けろ、と命令されたとしたら・・・年間に１００日やったとして２年間に２００日。４億円負けるには１日当たり２００万円か・・・

いや、そうはいかない。どれだけ下手な人だって、たまには当たってしまう。投資額の５０％ぐらいは配当金として入ってきてしまうだろうから、そうすると１日当たり４００万円ぐらい買わなくてはならないのか。

不可能ではないな。やろうと思えば。思わないけど。

そんな話をしていたら競馬仲間の友人が「お前は１レースに２５００円ぐらいしか使わないんだろ。じゃあレートを百倍にして２５万円ずつ、１日に２０レース買えばいいじゃん。大丈夫、お前の予想なら回収率は５０％以上にはならないから、２年で４億ぐらい簡単に負けられる。お前ならできる」

ほっといてくれ。

シャクにさわったので、きょう日曜日、５００万円分のエア馬券を買ってみました（つまり買ったつもりの架空馬券）。どうしよう、エア配当が数億円になっちゃったら。

そして結果は・・・・

さすがですねえ、長年の付き合いっていうのは。はい、友人の言葉どおりでした。

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