2012/3/25

競技別ホームチーム勝率

米国大リーグのチームが、 開幕戦を東京で行うために来日しました。 日本のプロ野球も金曜日に開幕。 日米とも、とても楽しみです。

先日、米国ＮＢＡ（バスケットボール・リーグ）の 各チームの戦績を見ていたら、面白いことに気づきました。 どのチームも総じて、ホームとアウェーとの 成績に大きな差があるのです。

当然かも知れませんが、パシフィック（西海岸）地区 を例に取ると、首位のＬＡレイカーズは、ホームで は20勝3敗と圧倒的な強さなのに、アウェーで は10勝15敗と負け越し。もの凄い落差。 最下位のサクラメント・キングスは、アウェーで は4勝21敗とほとんど勝てないのに、ホーム では13勝10敗と勝ち越しているのです。

うーん、ホームチームが断然強いんだなあ、ＮＢＡは。

競技によって、あるいは国によって、ホームチーム の勝率はどのくらい差があるのだろう？

ちょっと知りたくなったので、 いくつかのリーグのホームチームが勝つ確率を 調べてみました。

ホーム・チームの勝率
（各リーグの公式サイトおよび Yahoo サイトを参照）

　　スペイン・サッカー（注１）　　今季　65.2%　137勝　73敗
　　イタリア・サッカー、セリエＡ　今季　64.7%　130　　71
　　米国バスケットボール、ＮＢＡ　今季　59.1%　424　 294
　　英国サッカー、プレミアリーグ　今季　58.2%　131　　94
　　日本サッカー、Ｊリーグ（Ｊ１）昨季　57.6%　133　　98
　　米国フットボール、ＮＦＬ　　　昨季　56.6%　145　 111
　　日本のプロ野球　　　　　　　　昨季　55.6%　449　 359
　　米国プロ野球大リーグ、ＭＬＢ　昨季　52.6& 1277　1152

　　　　注１：　リーグ名はリーガ・エスパニョーラ

　　　　　　サッカーは引分けの試合は除外して計算。
　　　　　　今季を対象としたものは3月24日現在の成績。

こうして見ると、ホームチームの強さではスペインとイタリア のサッカーが抜けていますね。 ラテン系の熱狂的な観客がそれだけ多いということなのでしょうか。 英国のサッカーファンも熱狂的と聞いているのですが、 ホームの勝率はスペイン、イタリアほど 高くありませんでした。不思議です。

ＮＢＡも、いざ集計してみたら私が思ったほど ホームが強くはなく、勝率 が６割未満というのはちょっと拍子抜け。

野球、特に米国大リーグの52.6%という低さも 意外です。ＭＬＢは引分けがないし、延長戦 になったら後攻のホームが絶対有利なのに。 結局「地元の有利さより、チームの力が 物を言う」ゲームなのでしょう。

そういえば、日本のプロ野球では昨年の日本シリーズで、 第６戦まですべてホームが負け、という 珍しいパターンがありました。野球の場合、 地元チームへの応援がどれだけあっても、 勝敗にはあまり影響がないのかもしれません。

今回、海外のサイトを調べていて面白いことに 気づきました。実は私、米国の表記（用語）に 慣れていたので、アウェーというのは和製英語的な 表現だと思っていました。米国では Home / Road と いう用語が一般的なので。

しかしプレミア・リーグのサイトを見たら、Home / Away と 表記されているではありませんか。 失礼しました、アウェーさん。正しい用語でいらしたんですね。 勉強になりました。

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