2013/2/24

カメラにケンカに大逆転

米国のフットボール・シーズンが終わった かと思ったら、米国ゴルフ・ツアーは始まるし、野球 のWBCは間もなく開幕だし、スポーツ・ファン としてはゆっくりしている暇もありません。

今週、タイで行われた米国女子ゴルフ・ツアー は、色々な意味で興味を引く戦いでした。 土日ともWOWOWで生中継があったので家内と 一緒に観ていたのですが、まず 驚いたのはギャラリー（観戦者）の何人 もがカメラを構えていたこと。

そんなのありなの？ レポーターの話では、本来 は禁止すべき行為だが、タイでのゴルフの 普及のため今大会は許可しているとのこと。

でも選手はやりにくいだろうなあ。いつ シャッター音が聞こえるか分からず、それを 気にしながらプレーするなんて。 「スイングが終わるまでシャッター 禁止」の通達は出していると想像しますが、果たして どれだけ守られていたのか。

最終日の今日も、上位にいたある選手が シャッター音に怒りの表情を見せて いました。普及のため、という ことよりも、ゴルフ観戦のマナーを定着 させるという目的の方を重視しないと、来年 から「このツアーには出たくない」という 選手が増えてくるのではないかと懸念しています。

また土曜日に上田桃子選手と同組でプレーした 二人の選手が、キャディの行動等をめぐって 大ゲンカ。罵りの言葉を発したり、泣き出したり、大荒れ のラウンドになったとのこと。

そんな雰囲気の中、たぶん上田選手も 不安定な精神状態でプレーしなくては ならなかったでしょう。後半は スコアを大きく崩してしまいました。

大変なんだなあ、プロは。

そしてこの試合の最後は・・・

地元タイの17歳の選手が、地元の期待を一身に 背負い、２打リードして首位で最終ホールを 迎えました。グリーン脇 には「おめでとう」と頭から水をかける ためのペットボトルを手にした家族の姿。 ところが・・・

ミスショットの連発で、最後は１メートル のパットも外してまさかのトリプルボギー。 大逆転で２位に終わってしまったのです。

彼女の目には大粒の涙。 観ていて可哀そうになりました。

スポーツに限ったことではないのでしょうが、勝つ というのは本当に難しい、プロの道は厳しい、と いうことを改めて実感しました。

今週末からはいよいよWBCが開幕しますが、侍 ジャパンにはぜひその厳しさを乗り越えて 頂点に立ってほしいと心から思っています。

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