2013/8/25

米国の祝福に驚きと感激

イチローの４千本安打に感激しました。それを達成したこともさることながら、彼自身もインタビューで言っていたとおり、チームメートが全員ベンチから出てきて祝福したことにいちばん感激しました。

日米通算と言われても、米国人や大リーグの選手はピンと来ないのでは、と思っていました。

日本のプロ野球で活躍している台湾や韓国の選手が「本国のリーグと日本とで合計４千本安打を達成」とか「合計で王貞治氏の本塁打記録を抜いた」といった場合、日本で大々的に祝福したり報道したりするかな・・・かなり微妙だと思います。今回は、イチローという選手だからこそ祝福されたのかも知れません。

面白かったのはボストン・レッドソックスでプレイしている上原浩治選手のブログでの発言。ボストンとの三連戦で記録達成の可能性があったのですが、そのシリーズの開始前に「自分（私）から打ってもらいたいという気持ちになる。だって今後に間違いなく映像として残るから。点差があってツーアウトの場面がいいなあ」

本当にそんな場面が実現して、本当に安打を打たれて大記録達成、となったら「わざと打たれた」と報道されるところでした。でもそれでも構わないと思っていたフシがあります。記録達成後も「アメリカでも話題になっている凄いこと。だからこそ自分から打ってほしかったなあ」と残念がっていました。

プロ野球の記録と言えば、田中将大の連勝記録も恐らく今後簡単には破られないものでしょう。今は交流戦があるので、パリーグだけでなくセリーグのチームからも勝ち続けなければなりません。

実際田中投手は、現在セリーグで首位を快走している巨人とは今年２度対戦し、「９回１失点で完投勝ち」と「７回を無失点で勝利投手」。強いチーム相手でも結果を残しています。

米国の野球ファンによる投稿サイトがあるのですが、先日、ダルビッシュが快投を見せて12勝目をあげた際、彼を賛美する書き込みが目立ちました。

するとある人が「おい、君たち、驚いちゃいけないよ。日本にはダルビッシュ以上の投手がいて、来年はMLBに来ることになりそうなんだ。タナカっていうんだけど今年16勝無敗で防御率は２点未満だぞ（その時点の成績）。あのアンドリュー・ジョーンズが打率 .220 なのに４番を打ってるという弱いチームなのにこの成績だぞ。どのチームに来るか、今から楽しみにしておけよ」

少々事実誤認はあるようですが・・・でも米国のファンには、タナカの存在は今のところ広くは知られていないようです。

試しに英語版の Wikipedia を調べてみたら、意外なことに Masahiro Tanaka の項は存在していました。ただ、記録が 2011年までのものしか載っておらず、文章による彼のキャリアの説明も 2009年まででその後は更新されていません。

一応書いたけど、更新はやらないあるいは他人任せ・・・Wikipedia の特徴そのものが見えたような気がします。マー君にはぜひ来年MLBに行ってもらい、大活躍して、Wikipedia が頻繁に（かつ正確に）更新されるような存在になってほしいと思います。

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