2015/7/5

現状維持なら御の字です

【このコラムは、毎月第１日曜・第３日曜の２回、更新します】

最近の体調は、持病の腰痛以外はマズマズといったところです。60歳を過ぎたら健康が良化することはない訳で、現状維持できていれば御の字と考えています。

数年前の人間ドックで指摘された件があり、自宅近くの総合病院で精密検査を受けたところ、医師からは「問題ないですが、念のため半年後にもう一度検査を受けてください」との指示があり、半年後に受診するとまたも「問題なし」

半年ごとに「検査を受け、問題なしの診断」を繰り返していたのですが、昨年、医師から「まだ来ます？」の言葉が・・・そう言われてもねえ。

病院は決して好きな場所ではないのですが、自分の健康に関しては臆病でいるのがモットーなので、その年２回の検査を年１回にしてもらって相変わらず受診しています。

自分の健康に臆病になったきっかけは、約十年前、高校時代の同級生が二人続けて急死したことにあります。特にその一人は、スポーツマン・タイプの強靭な男で、仕事も遊びも常に豪快でした。

しかしある日、早朝からゴルフに行き、二次会で大酒を呑み、そのまま徹夜で麻雀をしていたときに突然倒れて亡くなってしまったとのこと（また聞きなので不正確な点もあるかもしれませんが）。

あの元気だった彼が？ 大きなショックでした。それ以来、私も「まだ大丈夫」と強がらずに、早めに「この辺でそろそろ」と思うことにしようと決めました。臆病になると言うよりも、無理をせず歳相応の行動を心がけると言った方が正しいかもしれません。

しかしそのように心がけても、どんどん低下していくのが記憶力です。

また先週は、出社のため家を出ようとしたところ、あっ携帯電話がない！

その日も携帯の目覚ましで起きたので家の中にあるはずなのに、どこに置いたんだっけ？ 置く可能性のあるところをすべて探したのですが、見つかりません。バイブレーターもOFFの状態にしてあるので、電話をかけても鳴らず、朝から大パニックに。

同じところも繰り返して探したところ、ようやく30分後に発見しました。置く可能性のあるところにちゃんと置かれていました。おかしいなあ、さっき探したときはなかったのに。

こんなことも熟年にとっては日常茶飯事です。ああ衰えたなあなどと思わず、60を過ぎれば皆こうなるんだ、自分は見本のようなものだ、と楽観的に考えるようにしています。

そうじゃないと辛くてやってられないもの。

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