2015/11/1

応援チームが世界一目前

【このコラムは、毎月第１日曜・第３日曜の２回、更新します】

何だか急に寒くなってきた感があります。もう１１月なのだから当たり前なのですが。

きょう日曜日の夕方、私の大好きな鎌倉の蕎麦屋・竹庵に家内と久々に行ったのですが、注文する際に迷いましたね、温かい蕎麦・冷たい蕎麦のどちらにするか。

寒いから温かい方・・・いや、やっぱザルに限るなあ・・・ああ、どうしよう。でも最終的には「竹庵に来たらこれを食べる」という王道理論に従って冷たい『辛味大根蕎麦』にしました。自分で勝手に決めたモットーなのですが。

辛くて、美味しくて、やっぱり正解でした。隣りの席のオジサンは鍋焼きうどんをふうふう食べていたけど、いやあ、この店に来て温かいうどんなんて損してますよ、って言ってあげたかったなあ。

もっと寒くなったらたぶん私も温かい方に逃げてしまうと思いますので、エラそうなことは言えないんですけどね。

さてプロ野球の日本シリーズは大方の予想通りホークスの圧勝に終わりましたが、米国大リーグのワールドシリーズ（以下ＷＳ）も大詰めを迎えています。

日本時間の日曜日の段階で、私が応援するカンザスシティ・ロイヤルズが３勝１敗で、チャンピオンまであと１勝なのです。

応援している理由は、47年前に１年間カンザスシティ郊外の町にホームステイしていたからで、それ以来、野球はロイヤルズ、フットボールはチーフスを追いかけ続けています。私が住んでいたのは1968年から69年の間なのですが、ロイヤルズが誕生したのが69年。シーズンが始まって間もなく町を離れてしまうことになりました。

約10年後、家内と一緒にホームステイ先を訪ねたのですが、その際に念願のロイヤルズの試合観戦が叶いました。当時も今も、あまり大きくはないのですがとても美しい球場です。

ＷＳの相手、ニューヨーク・メッツの監督はテリー・コリンズ氏。彼は数年前にオリックスの監督に就任したものの最下位に終わり、翌年も序盤から不振で１か月ほどで解任されたという、日本では監督としてまったく実績を残せなかった人です。その人が大リーグのチームの監督としてＷＳに駒を進めているのですから分からないものです。

もっと凄いのが、サンディエゴ・パドレスの来季からの監督就任が発表されたアンディ・グリーン氏。私はまったく記憶がなかったのですが、手元の記録によると「現役大リーガーだったが2007年に日本ハムに入団。しかし開幕から打撃不振で二軍に落ち、同年８月には自由契約。一軍で出場したのはわずか18試合」という、超ダメ外国人助っ人だったのです。

米国に戻って指導者としての勉強・経験を積んだのでしょう。めでたく大リーグの監督にまで登り詰めました。

日本の野球を経験して大リーグで名監督になった人は、デーブ・ジョンソン、チャーリー・マニエルなど何人もいて「日本での経験が役に立った」といった発言が聞かれましたが、コリンズやグリーンの場合はどうなんでしょう。日本での暗い、痛い、辛い経験が何かの形で役に立っていればいいのですが。

何はともあれ、カンザスシティ・ロイヤルズのＷＳ制覇を心から願って床に就くことにします。

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