2018/4/15

過去の業績を汚す迷発言

【このコラムは、毎月第１日曜・第３日曜の２回、更新します】

最近の明るい話題は、何と言っても大谷翔平。日本にいるときからもそうでしたが、これまでの常識を覆すような活躍は、本当にワクワクさせられます。

二刀流がいい、投手専念がいい、いや打者専念が・・・野球評論家と称する人たちがあれこれ言っていますが、もう彼らの常識も能力も超越した存在なので、聞いていて滑稽にも思えます。

特に70代、80代の爺さんたちの「評論」にはウンザリです。老害でしかありません。

彼らに共通しているのは、自分たちの時代の選手の方が今の選手より優れていた、という幻想から抜け出せないことです。

金田の球は本当に速かった、稲尾のスライダーは歴代一位だ、杉下のフォークは見えなかった、王の長打力は・・・・

その自分たちが米国大リーグ選手たちには歯が立たなかったので、現代の選手が通用しているのは「大リーグのレベルが落ちたからだ」と自分に言い聞かせているのでしょう。自分のプライドを守りたいがために。

どの世界にもいますよね。ビジネスでも政治でも。「今の若いやつはダメだ。オレの目が黒いうちは任せられん」と権力の座にしがみつこうとする老害的存在が。

その人たちの過去の業績は十分に評価に値します。敬意も感じます。だからこそ晩年を汚すような発言はしてほしくないです。惨めです。

野村さんが三冠王を取ったり、王さんが本塁打記録を作ったことに対し「大阪球場や後楽園球場が狭かったからこそ出来た記録とは言え素晴らしい」なんて言うのは失礼ですよね。

だからこそ昔の人も今の現役選手たちにもっと敬意を持ってほしいと思います。今の人たちは凄い！と言ったところで、あなたたちの価値は変わりません。

さて、今これを書いている３時間後ぐらいに、大谷選手が３試合目の先発登板します。ぜひ期待したいのですが・・・

現地は前日は小雪まじりの天候。きょうの天気予報でも最高気温が２度とのこと。

厳しい環境ですが、ぜひ快投を見せて老人たちを黙らせてほしいものです。

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