2018/10/8

スマホ配車は本当に便利

【このコラムは、毎月第１日曜・第３日曜の２回、更新します】

今回も、先月米国を訪問した際に印象深かったことを書きます。

便利だと感じたのは、まず一つはwifiの普及。ニューヨーク、サンフランシスコとも、お店や商業施設では必ずと言っていいほど無料wifiが提供されていました。東京も早くそのような準備をしないと、2020年の五輪で来日した人々に不便を感じさせてしまう恐れがあります。

そして最も感激したのが、今回初めて利用した、ウーバー（Uber）というタクシーのサービス。厳密に言うと「白タク」なので日本で実現する可能性は低いですが、スマホのアプリを使って簡単にタクシーを呼び出す仕組みです。

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料金は、Uberに登録した自分のクレジットカードから引き落とされるので、当日の支払いは一切不要。

アプリも日本語表示されるのでとても便利。

車種も選べます。最安の「相乗り」から大型車まで。

左の２つの画面は、ある日の朝、サンフランシスコ市内の自分がいる場所から空港までの価格等を調べたもの。

午前8時38分時点では：

・　待ち時間は４分。普通車の料金は82ドル82セント

との表示。２分後に同じ入力をしてみると：

・　待ち時間は２分。普通車の料金は86ドル06セント

このように需要と供給のバランス（近くにいる車の数）により料金は刻々と変わります。

予約すればその時点の料金で確定します。

降車後にUberアプリから運転手の評価を求められ、チップを払いたければその画面から支払います。

運転手の評価は蓄積されていきます。予約時に運転手の点数を調べて、低ければ別の運転手を探すこともできるようです（その機能は今回は利用しなかったけど）。

★★★　２分後に料金が変化　★★★

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以前は、買い物などはカードが使えるけどタクシーは現金払いというのが原則でしたが、こうしたサービスが普及すると本当に現金が必要なくなります。

聞いた話では、一定以上の質の車を所有している人なら、すぐに運転手として登録できるそうです。米国大都会の既存のタクシー業界は大打撃だと思います。

日本ではタクシー業界を認可する役所、さらに政治家など利権に目がない人たちがこんな白タク的な仕組みを許すはずがないので、「タクシー会社の普通のタクシーをスマホで呼べる」サービスが限界かもしれません。

現地の友人に聞くと、最近は運転手の質の問題などで Uber の評判が低下し、同業のリフト（Lyft）に客が流れ始めているとのこと。

確かに Uber と Lyft のステッカーを両方貼っている車も見かけました。運転手は社内でスマホを巧みに使って乗客を獲得しているんでしょうね。

偶然ですが、昨日観た映画「イコライザー２」では主人公のデンゼル・ワシントンの職業は Lyft の運転手でした。実在する会社名を使うのはいかにもハリウッド映画ですね。映画としては中の中ぐらいでしたが（あくまで個人の感想です）。

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