2019/11/3

20年間の勘違いに気づく

【このコラムは、毎月第１日曜・第３日曜の２回、更新します】

少し前の話ですが、朝の出勤時、東京駅で秋葉原方面に行こうとプラットホームで待っていると、社員のＫ君にバッタリ。京浜東北線が来たのでさあ乗ろうかと思ったのですが、並んでいたのが３号車の乗車口だったので、Ｋ君に「あ、ここはダメだよ。隣の車両に移ろう」

「どうしてですか？」と聞かれたので、歩きながら「だって３号車は女性専用車両だもの」と、そんなこと知らないの？といったニュアンスで答えました。

２号車に乗るとＫ君が怪訝そうな顔をしています。理由を尋ねると「あのお、女性専用車両は品川までだと思うんですけど」

３号車との仕切りドアに貼ってあるステッカーをよく見ると、あ、本当だ。品川からは男性も乗っていいんだ。気づかなかったなあ。20年以上も勘違いしてた。

来た電車に飛び乗って、３号車なのに気づき、顔を伏せて恥ずかしそうに隣の車両に移ったこともありました。秋葉原の下り階段の位置を考えると、本当は３号車に乗りたかったのに。ああ私の20年を返してほしい！

でもどうせ女性専用車両を設定するなら、大阪の地下鉄みたいに全線・終日にした方が分かりやすくていいんじゃないかなあ。どうでもいいけど。

電車といえばもう一つ、最近面白い出来事がありました。

週末に少し遠出して日曜日の夜に新幹線で帰って来たときのことです。そろそろ上野なので降りる準備を始めたとき、通路を挟んで隣に座っていた男性が「あ、いつもお世話になっております」と話しかけてきました。

その顔を見ると、あ、この人知ってる。誰だっけ。どこで会った人だろう。失礼のないように応対しなくては。誰だったっけ？

数秒考えて分かりました。元NHKのアナウンサーで、最近はバラエティ番組などにも出ている人でした。テレビを介して知っているだけで、彼が私を知っているはずがありません。

いちおう大人の挨拶として「あ、どうも、お世話になっております」と私も小声で答えたのですが・・・・いったい誰と勘違いしたのでしょう。

でも私、ずっと席で競馬新聞を見ながら、パソコンでその週末の競馬のデータの整理をしていたんです。彼はその様子も見ていたはずです。私を誰かと勘違いしたのであれば、「ふーん、この人は競馬好きだったのか」と誤解してしまった可能性がありますね。その人に申し訳ないことをしました。すみません。

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